過去問の記録表と解き直しの間隔

公開:2026年11月4日/このページの内容の確認日:2026年11月4日

このページの前提:学科試験は四肢択一式50問で、一般問題と配線図問題から構成されます。このページの記録表と解き直しの間隔は当サイトの目安で、公式の基準ではありません。効果を断定するものではなく、自分の週の時間に合わせて変えてください。過去問演習には、試験センターが公表済みの問題を使います。

この記事でわかること

先に結論

  • 解いたあと、どこを間違えたか分からなくなる人→正答数だけでなく、間違えた問番号と理由のメモを残してください
  • 全部の問題を何周もして時間が足りない人→解き直しは、記録に残った間違えた問題だけに絞るのが目安です
  • 解き直しのタイミングが決まらない人→翌日・3日後・1週間後・直前の4回を、記録表に日付として書き込んでください

共感:解いたはずなのに、同じところで止まる

過去問を1回分通して解いたあと、点数だけを見て次へ進むと、次に開いたときに「どこを間違えたのか」が残っていないことがあります。間違えた問題を探し直すところから始まるため、復習のたびに同じ手間がかかります。

また、全部の問題を最初から解き直すと、すでに解ける問題の繰り返しに時間がかかり、弱い分野に手が回らないこともあります。記録表は、この2つの手間を減らすためのものです。記録そのものが目的ではなく、次に解き直す問題をすぐ見つけられる状態を作ることが目的です。

記録表に書く7つの項目

記録表は、1回分の演習につき1行で書きます。項目は次の7つです。紙のノートでも表計算でも、項目がそろっていれば形は問いません。

項目書く内容書き方の目安
実施日その回を解いた日解き直しの間隔を数える起点になるため、日付で書きます
回解いた過去問の回(年度・上期・下期など)あとで同じ回を探せるよう、問題集の表記どおりに書きます
分野一般問題と配線図問題のどちらか1回分を通して解いた場合は、分野ごとに行を分けて書きます
問題数その分野で解いた問題の数通しで解いた場合は、その分野の問題数を書きます
正答数その分野で正解した問題の数勘で当たった問題は、正答数に入れず、間違えた問題と同じ扱いにします
間違えた問番号間違えた問題と、勘で当たった問題の問番号問番号だけを並べます。あとでその問題だけを開き直せることが目的です
間違えた理由のメモ欄なぜ間違えたかの短いメモ「知識が足りない」「読み違えた」「計算を間違えた」のように、種類で分けます

「間違えた理由のメモ欄」は、長い解説を書き写す場所ではありません。次に解き直すときに「何を確認すればいいか」が分かれば十分です。たとえば「計算の公式を確認する」「配線図の記号を確認する」のように、確認する対象を短く書きます。

記入例:1回分を通して解いた場合

下の表は記入例です。数字は例であり、実際の記録は自分の結果を書いてください。分野は、一般問題と配線図問題に分けて行を作っています。

実施日回分野問題数正答数間違えた問番号間違えた理由のメモ欄
○月○日公表問題の1回分一般問題30問27問3、11、183:計算の公式を確認する、11:読み違えた、18:知識が足りない
○月○日公表問題の1回分配線図問題20問18問35、4235:配線図の記号を確認する、42:読み違えた

記入例の読み方を説明します。1回分は合計50問で、正答数は45問です。分野別に見ると、一般問題は30問中27問、配線図問題は20問中18問です。解き直しの対象は、間違えた問番号の5問と、勘で当たった問題があればそれを加えたものです。解けるようになった問題は、解き直しのたびに問番号から外していきます。

分野ごとの問題数は、解いた回の構成によって変わります。上の30問・20問は記入例の数字であり、すべての回に当てはまる配分ではありません。自分の解いた回の問題数を、そのまま記録してください。

記録の付け方:解いた直後に5手順で書く

  1. 実施日と回を書く

    解き終わった直後に、日付と回を書きます。あとから書こうとすると、どの回だったか分からなくなることがあります。

  2. 分野ごとに行を分ける

    一般問題と配線図問題で、行を分けます。1行にまとめると、分野別の弱さが見えなくなります。

  3. 問題数と正答数を書く

    分野ごとに、解いた問題の数と正解した問題の数を書きます。勘で当たった問題は、正答数に入れないでください。

  4. 間違えた問番号を並べる

    間違えた問題と、勘で当たった問題の問番号を並べます。解き直しの対象は、この問番号だけです。

  5. 間違えた理由を短くメモする

    問番号ごとに、理由の種類を短く書きます。解説を読みながら書くと、次に確認する対象がはっきりします。

記録は、解いた直後に書くのが目安です。時間を置くと、勘で当たった問題と確信して解いた問題の区別がつかなくなります。

分野別の見方:一般問題と配線図問題で分けて読む

記録が数回分たまったら、分野別に読みます。見るのは、分野ごとの正答数と、間違えた理由のメモの並びです。

分野別の見方は、得意・不得意の決めつけではなく、次に時間を割く場所を決めるためのものです。記録が少ない段階では、1回分の結果をそのまま弱点と決めず、複数回の記録を並べて見てください。

解き直しの間隔の目安:翌日・3日後・1週間後・直前

解き直しの間隔は、次の4回を目安とします。日付は、実施日を起点に記録表へ書き込みます。これも当サイトの目安で、効果を断定するものではありません。週の時間に合わせて、回数を減らしてかまいません。

解き直しの回間隔の目安解き直す対象やること
1回目翌日間違えた問題と、勘で当たった問題解説を見ずに解き直し、解けた問題は問番号から外す
2回目3日後1回目でも間違えた問題間違えた理由のメモを見直してから解き直す
3回目1週間後2回目でも間違えた問題テキストや解説で、その分野を確認してから解き直す
直前試験の直前それでも残った問題残った問題だけを通しではなく1問ずつ確認する

間隔の数え方を説明します。実施日を起点として、翌日が1回目、実施日から3日後が2回目、実施日から1週間後が3回目です。「直前」は、試験の直前に残った問題だけを確認する回で、実施日からの日数では決めません。直前の回では、全部の問題を通しで解き直すのではなく、記録に残った問題だけを確認します。

解き直しのたびに、解けた問題は問番号から外します。外した問題は、記録表から消すのではなく、解けた日付を書き添えて残しておくと、あとで振り返ることができます。残った問題が少なくなれば、その分を新しい回の演習や、弱い分野の読み直しに回せます。

週の時間が足りない場合は、間隔を詰めるのではなく、回数を減らすのが目安です。たとえば翌日と直前の2回だけにする、という形です。間隔の目安は、自分の週の時間に合わせて変えてください。

注意点

  • CBTで知った試験問題の内容を第三者に開示することは禁止されています。自分の受験回で出た問題を、記録表に書き起こしたり共有したりしないでください。記録表に書くのは、公表済みの問題の演習結果だけにします。
  • 古い回の公表問題には、現在の出題範囲と合わない内容が含まれている場合があります。範囲が変わった分野は、その年度の受験案内とテキストで確認してください。
  • 過去問の正答を暗記するだけでは、言い回しが変わった問題に対応できません。解き直しのときは、解説で「なぜその答えになるか」を確認する時間を入れてください。

まとめ

よくある質問

Q. 記録表は、紙と表計算のどちらがいいですか。
A. どちらでも構いません。紙は解いた直後にすぐ書ける、表計算は分野別の集計がしやすい、という違いがあります。続けられるほうを選んでください。項目が7つそろっていれば、形は問いません。

Q. 間違えた問題が多すぎて、解き直しが回し切れません。どうすればいいですか。
A. 間違えた理由のメモで、まず種類を分けてください。知識が足りない分野はテキストの読み直しに回し、解き直しの対象は読み違え・計算間違いから始めると、回し切れる量に絞れます。間隔の回数も、翌日と直前の2回に減らしてかまいません。

Q. 分野をもっと細かく分けてもいいですか。
A. 構いません。その場合は、一般問題と配線図問題の2区分を軸に残し、細かい分け方は間違えた理由のメモ欄に書き足す形にしてください。軸を変えると、回をまたいで比べにくくなります。

出典

一般財団法人 電気技術者試験センター「電気工事士学科試験(一種、二種)のCBT方式への移行について(令和9年度~)」(令和8年4月8日付、https://www.shiken.or.jp/upload/2027_transitiontoComputer-BasedTesting.pdf)、同センター「CBT方式のご案内」(https://www.shiken.or.jp/shiken/cbt/)、「よくあるご質問(32)CBT方式で出題された問題を知りたい」(https://www.shiken.or.jp/shiken/faq/faq01/000167.html)、「よくあるご質問(277)試験の過去問題の使用方法について」(https://www.shiken.or.jp/shiken/faq/faq08/000082.html)。出題形式(四肢択一式50問、一般問題と配線図問題)は当サイトの過去問の使い方の記事の記載と共通です。記録表の項目と解き直しの間隔は当サイトの目安です。確認日:2026年11月4日。

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